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2017年2月25日土曜日

【映画感想】ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち


お、おぉ…。
とても、良かった。
ずっしりと心に染み入るように良かったです。

フワッフワのファンタジーかと思ったけど。

つまはじき者の理解されない心情にそっと寄り添う冒険活劇。



ハリーポッターと同じラインなのだけど
彼がクラスのヒーローだとしたら
こっちの映画はクラスの隅っこで
パーティーに呼ばれないタイプの奴。

そして彼のおじいちゃんの存在が
映画「ビッグフィッシュ」の理解されないホラ吹きの父親と似ている感じで。
理解されないままに、彼らを守るために行動し続ける。
なんてところが泣いちゃうよね。


「10代なんてのは友達と楽しく遊ぶことが大事なことなんだよ」
なんて言われるが
なんともしっくりこないし
それはなんだか違うような気もするが
言い出せずにモヤモヤとしながら漫然と過ごす少年。

しかし最終的には
違う形で
「変な友達と意味のある、青春時代を過ごすことになる」
最後に彼の人生がグワッと動き出すところは
感動ですよ。
進み出すのです。

そんな下地もありながら
異能力を持った子供たちの「個性」が素敵で
それらが有効に必要とされた時
嬉しいのですよねー。

大人として館を守るミス・ペングリンの意思の気高さも素敵!
そして敵が超怖い!



あぁ、魔道に堕ちるってこんな感じなんだなー
ってのがリアルに映像になっています。
夢に見そうな恐ろしさ。

そして全体的にさっくりと終わってゆく感じもあるのですが。
でもそこにはしっかりと彼の人生があって
登場人物の人生もちゃんと続いてゆく感が
とてもたまらないのです。



あぁ、良きかな。
善きかなー。

じんわりと満足なのです。





2017年2月21日火曜日

【漫画感想】CICADAシカーダ 原作:山田玲司 作画:バーナイ

■山田玲司漫画は普通にファンなのだけど
「B-バージン」から「絶望に効く薬」までは単行本買って読んでいたのだけど
それ以降は雑誌で読むだけ
「アリエネ」が途中で週間スピリッツから月間に移ってからは読まなくなった
ってな感じなのです。

■基本、山田玲司漫画は
青春で絶望的に悩んでいる人を救う漫画なので、
まぁ、私も救われたのですが。
最近は自分なりの答えが出てきたので
もういいかな?
とか思ってたんですよ。

■そして今回のこの漫画の冒頭
「金ない、モテない、根性ない」
そして童貞で卑屈な主人公に
「親方!空から女の子が!」
みたいなノリでカワイイ女の子が現れて
そんなクズみたいな主人公を
全て許して
全て受け止めて
その全てを愛してあげるわ。

なんて感じの
オタク向け接待キャバクラ漫画で
なんだよこれ!
なんの努力もしない奴が
偶然、運が良くなって良い目に合う。
そんなご都合主義の
「漫画みたいな話」でいいのかよ山田玲司!


■そして変則的ではあるが
「漫画家漫画」でもある
なんだよ山田玲司!
売れる要素を全部入れれば売れると思ったのかよ!

なんて1話読んだ時点では
そんな風に憤慨しながら思ったわけですよ。

■で、この物語の舞台は近未来の日本。
輝かしい未来ではなく
不景気、というかナニカ事故があったのか
日本の大部分は崩壊していて
しかしまぁそれなりに復興してきたが
しみったれた有り様
国に余裕が全くない。
そして格差社会はより深刻で
そんな中、主人公の青年は卑屈に笑うのだった。

さらにその世界では
「漫画が禁止されていた」
描くものなどはとうにおらず、
その漫画単行本を所持することすら禁止されており。
見つかり次第、それは政府の機関によって焼却処分される。



■機関の上司は言う
「漫画なんてのガキの妄想で、そんなものに浸っていたからこの国はダメになった。漫画なぞクズだ」
そう、漫画は「悪影響」だから燃やしてしまうのだ。
そんな世界。



主人公はその漫画を燃やす政府の機関の下っ端だ。

そんな世界で泥のように働き
誰もいない寂しいアパートに一人帰る。
「俺がこんな境遇なのは社会が悪いせいだ」
なんて愚痴を呟きながら。

まるで、現代の君のようにだ。



そんななか、
禁止された漫画本をきかっけに彼女と出会い。
そしてまた別の人物と出会う。
機関の地下秘密施設に幽閉されていた少年は

「僕は漫画を現実にする力を持っているんだ」

そう言ったのだった!

■えー!?
どうなるのこれー?
「漫画は人を変える影響力があるのか?」
「漫画を現実にする?」
「現実と漫画の区別がつかない馬鹿?」
「良い影響力?悪い影響力?」

「君が望む漫画のような世界とはどんなだ?」

みたいなことが怒涛に想像されて

「この世界こそが君の望んだ世界ではなかったのかね!」

みたいなね^



とりあえず2巻まで様子見〜(様子見かよ!^^)

あ、ゴールデンパンサーが意外と一番好きかも。




2017年2月19日日曜日

【漫画感想】ぱらのま kashmir


ぼんより女子が思い立っては
日本各地の鉄道のひとり旅に
ふらりと出かけて行ってしまう話で。

もうその塩梅がとても良く
かなり私好みの漫画なのです。



同作者の「てるみな」も似たような話で
てるみなは幻想鉄道みたいな感じでやや不条理ファンタジーだったのですが
ぱらのまは現実的な日本の旅行記みたいな感じで。
まぁ、どちらも良いのですが。



行き先も曖昧で
なんとなくアレを見に行こうくらいのイキオイで
ふらりと電車に乗ってしまう。

ところどころ合致するんですが
「ブラタモリ」のテイストと同じなんですよねー。
タモさんが自分の興味のおもむくままにずんずん町を歩いて
超楽しそうな、あの感じ。



ひとり旅がしたくなるのです。
ひとりで寂しいのではなく
町に出会いに行くのですから
ずんずん楽しい。



そしてこういうのによくありがちにな
町を紹介したり
食べ物を紹介したりに
なりがちなんですけど
この漫画ではそれはさらりと済まされます。

それよりかは
旅する私がそれを見てどう思ったか
どんな気持ちが芽生えたか
知っていたことを実際見て
どんなだったか。
そんな心具合が知れて
それがとても心地が良いのです。



情報が知りたいんじゃないんですよねー。
その時の気持ちが知りたいのです。



あぁ、たゆたゆ、たゆたゆ。

日常を少し離れて
知らない場所に行って
知らない気持ちになってみたいのです。







2017年2月12日日曜日

【映画感想】映画ルパン三世『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』

五右衛門!
五ェ門!
むちゃくちゃかっこよかったーーッ!!!!!



どこをどうとってもカッコイイ!
しかもアニメーターが技術をひけらかすタイプのカッコよさじゃなくて
地に足がついた、泥臭くも、野太く力強いカッコよさなんですよねー。
やったー!



ルパンはカリオストロの城が良過ぎたので
それ以降は毎回見るたびにしょんぼりするだけで、
特に毎年夏にテレビでやる2時間テレビルパンとか
悲しい怒りしか湧かないものでしたが。

もうこの小池健のルパンでやっていってくれー
「峰不二子という女」
http://fujiko.tv/
「次元大介の墓標」
http://www.lupin-3rd.net/jigen-movie/
そして「血煙の石川五ェ門」
なのだから
次は「ルパン」の話ですよねー。



そんで今回の五ェ門の話。
極めた者がさらに上のステージに登る。
その有り様をガッツリ掴んで描いているので
たまりませんよ。
もはやスポーツ選手の一流アスリートのそれに近い。
身体を完璧に把握し、
極限まで反射のスピードを上昇させてゆく。
その感じを上手く絵やアニメに落とし込んでいるので
唸るしかないのです。

滝に打たれて突然、悟った!なんてことは全然なくて、
肉体ではなく頭脳が身体を鍛える。
そんな感じの圧倒的な超人のとめどない努力。
もはや狂人の域の求道。
とてもステキ!



そんなでもって敵というか
ぶつかる相手のホークってじいちゃんが
これまた強いしカッコイイ
そして怖いし憧れる〜。
ほとんど手ぶらでミッションを遂行していく感じ
とても良いよね〜。
圧倒的狂人。

そう!狂人と狂人の戦いなんですよー!
ウヒー!たまらんね!
ヤクザの恐喝が子供のママごとに見えちゃう
狂い咲いき。
そんなところに男の子は憧れちゃうのです。
どうしようもないね。



そしてそれをグッ見つめる
ルパンと次元たちへの仲間感。
羨ましい〜。

親友はこの3人だけでいい。
なんて言い切れそうな良い関係なんですよ。
良いよなぁ。

そんな感じで
とても、とても良かったので。
大満足ですよ。
あぁ、まだまだ見たいよ。
もっと作ってよ。
お願いします。

注意点としてはr−12なのは
人を殺す残酷さではなく
斬られる傷が「めっちゃ痛そう!」
だからだと思います。
そこらへん苦手な人はちょっと気を引き締めて観てくださいな。

サイコーの映画なので。

あと前編後編合わせて1時間一律1300円で
4週間限定公開なので
2月末までかな?




DVDも同時に発売していたりするので買って見るとという手も。



2017年2月6日月曜日

ツノゼミ


ツノゼミ、体長数ミリの小さなセミのような昆虫だが。
その種類が豊富で、
特徴的な頭部のツノの形状が
なんとも不思議な形で
多種多様なバリエーションがある。
そして、そのツノの存在意義が全くもって不明なのだ。

そんなツノゼミになっていた。

朝起きると私の体はツノゼミになっていたのだ。

全く全体意味がわからないが。
私は意外に落ち着いていた。

スポーツは嫌いで体を動かすのは億劫な性格の私だったが。
この体はどうだ!
なんとも快適だ。
想像した昆虫の動きよりも
体感的に素早い動きが可能なのだ。
なんと言えば良いのか
一流のスポーツ選手になった気分だ。

私はベットの上を軽やかに疾走した。
肉体的喜びがある。
躍動感とはこういうことか!

あっ!

勢い余って私の体はベットから飛びおちてしまった。
しまった!この小さな体では崖の上から飛び降りるような自殺行為!
なんてこったい!
…と思ったのつかの間。
私は直感的に体の動かし方を知っていた。

羽を広げろ!
翼を広げるのだ!

背中あたりにグイと力を込め
自転車を全速力で漕ぐように
身体中の筋肉を使って
ちからいっぱい翼を羽ばたかせる。

ふわり。

飛んだ!

飛んだ!?

すごい!
すごいぞ!
私は空を、
空を飛んでいるのだ!
素晴らしい。
とても素晴らしい気分だ!

部屋の中を飛んでいるだけなのに
こんなにも心地よいものなのか!

そうだ!
外に出よう。
しかし窓は閉まっている。

はてさてどうしたものか。

そんな時に窓がググッと開いた。
我が家の猫、ミケ様の朝帰りといったところだ。

ミケは私の姿を見て。
野生の目をギラつかせたが。
私は瞬間、素早くその窓の隙間から外の世界へと飛び出した。

あぁ、飛べ。
飛べ、
飛べ。
私の翼よ
空に舞いあがれ!

ぐんぐんと
ぐんぐんと私の体は天に向かって飛翔する。

飛んで火にいる夏の虫。
私は大きな火に向かって。
天空に輝く太陽に向かって羽を動かし続ける。

あぁ、暖かい。
あたたかい。
あたたかい。
まぶしい。
まぶしい。
明るい。
明るい。
それが、輝かしい。

その光で
その熱で、
その喜びで、
私の全ては満たされる。

私は溶ける
溶ける
溶けてゆく。

なんとも充実した心持ち。

体長数ミリのツノゼミは、
遥かな命。
私はそっと目をさます。



極楽京都日記: 【怖い絵】手異人 

2017年2月1日水曜日

【映画感想】「ドクター・ストレンジ」観てきた。

■あまり観るつもりなかったのだけど、
なんとなく評判良さげなので。
あと、魔法使いものは見ておかねば
という感じでふらりと行った。

映画の日だったので。
でも時間が合うのが3DIMAXだけだった。
なので、それにした。

正解!

思った以上に良かった。



■とにかく映像表現が異次元な感じで素晴らしいのだ。
空間が魔法でグリングリン回るのね。
もちろん3DCGなのだけど、自在感が半端なくて
人が手で動かしてる、って感じちゃうの。
アナログ感を感じるのね。
それがとても気持ち良い。
よく緻密な建物の絵描く人いるけど
観ると良いよ。
とても楽しい。



■そして基本はマーベルのヒーロー物なんだけど。
ちょっと異端の人物らしい。
アメコミヒーローはよく知らないし、
実はあまり好きじゃないのだけど。
このドクター・ストレンジさんはとても良かった。
なんというか理屈が通ってるのが私にバッチリハマるんですよねー。
魔法は不思議な力〜って感じじゃなくて
勉強と才能で身につけることができる
自然科学を突き詰めた体系的な物である。
ってな感じで、普通に勉強して修行をするんですよね。



■そんでその魔法感が
士郎正宗の「仙術超攻殻オリオン」っぽくて良いんですよー。
念度とか深度みたいな感じ。

■あと、魔法もハンターハンターの念能力っぽくもあり。
ヒソカが身体の欠損を自身の念能力で補うあの感じとか。



■基本「世界を探求したい」ってタイプの人はすっぽりハマると思います。
あと、「世界を裏から動かしたい」人とかね。

まぁ、それでいて
ふわふわと魔法使いものとか
ヒーローものとして見る人にも
十分楽しめる内容になっているのはすごいなぁ。



バトルものなんだけど、頭脳戦で心理戦で
理路整然とした感情もあって
大好きですわ〜。
なんというかインディ・ジョーンズ的にキャラものとして
ずっとシリーズ続いて欲しい。

■SF的な感じもあるよなー。
あ、そうだジョジョ的な「物を直す」とか「時間を止める」シーンを
バッチリ実写でやられてたのは唸る。
マトリックス的なワンシーンの感じじゃなくて。
流れるように物語の中でめくるめく漫画のようなシーンが繰り広げられるの。
本当、たまんないですよ!

「魔法は例えるならコンピュータープログラムです」なんて言葉が
そうそう、って感じでスッと納得できるのです。
昔そんな小説書いてたなー。
ディエロン
どんなのだったかもう忘れたけど^

■さておき、オススメです。
というか私がすごい好きなのだ。
続編作ってよねー。
つーかベネディクト・カンバーバッチが好きなのかもね。

うむ、満足満足。

■ウォンさんが笑うとことか良いねー。